土塗り壁の作り方
平成17年度に、土壁ネットワーク・四国職業能力開発大学校の共同研究としておこなわれたものです。詳しくは、資料をご請求ください。
長年使用されてきている土壁は、これまで壁倍率0.5で使用されてきた。平成15年の告示の改正に伴い、これまでの壁倍率の2〜3倍の倍率が得られ、同時に材料と構法に関する仕様規定が定められた。
一方では地域に伝わる構法との食い違いなどが生じている。そこで香川県内で使用されている壁土の実態調査を行い、壁土の強度に関するデータを得ることを目的としている。
試験体は香川県内で現在使用されている壁土(6社)を使用し、壁塗り直前の状態のものを型枠に入れて養生、気乾状態となるまで乾燥させた。荒壁用土、中塗り用土(中塗り、大直し)、荒壁用土・中塗り用土一体など、計20体作成した。
試験は万能試験機により一軸圧縮試験を行った。加力は変位制御(加力速度1mm/min)とし、荷重をロードセルで、変位を変位計により計測した。
試験を通して、以下のことが確認できた。
●西讃地域で採取される荒壁用土は強度特性がよい。
●おろし土を中塗用土で使用すると強度特性がよい。ただし、脆性的な破壊を示すため施工前にスサを配合するとよい。
●ワラスサのストロー状態のものが多く存在すると壁土のなじみが悪くなり強度の低下する要因となる。
(四国職業能力開発大学校 宇都宮直樹先生 建築学会梗概集より引用)
平成18年度に、土壁ネットワーク・四国職業能力開発大学校の共同研究としておこなわれたものです。詳しくは、資料をご請求ください。
(平成18年度研究報告書を実費で配布しています)
各地域によって産出される壁土材料は、それぞれ固有の特性を持っている。香川県において使用されている壁土について「粒度分布」、「密度」、「液性・塑性限界」および「練り置き」の調査を行い、それらの特性が壁土の圧縮強度に与える影響を把握することを目標とする。
荒壁用土については、香川県内6社の壁土業者からの提供によるもので、中塗り用土は市売おろし土を使用し、計7試験体で実験をおこなった。
実験方法>
粒度分布:JIS A 1204(土の粒度試験方法)
密度試験;JIS A 1202(土粒子の粒度試験方法)
液性・塑性限界;JIS A 1205(土の液性限界・塑性限界試験方法)
ワラスサ混入割合;試験体に練りまぜられているワラスサの量、一定質量の壁土に対する割合で表す。
(1)ワラスサが混入している状態において、壁土の気乾密度が高くなると壁土強度も増加傾向にある。
(2)粘土分を多く含む(ねばい土)壁土ほどワラスサの混入割合が増加傾向にある。
(3)練り置きを行うことによって、ワラスサが壁土となじみ強度が増加する。
(4)壁土の要求強度を満たすためには気乾密度が
  荒壁:1.4以上
  中塗:1.55以上
  荒壁+中塗一体:1.45以上
は必要である。

今後、ワラスサの質(長さ、細かさ)を変化させた時の圧縮強度および施工への影響を調査する必要がある。
平成18年度に、土壁ネットワーク・四国職業能力開発大学校の共同研究としておこなわれたものです。詳しくは、資料をご請求ください。
(平成18年度研究報告書を実費で配布しています)
土壁の壁倍率は0.5に定められているが、一定の仕様規定を満たすことにより1.0倍や1.5倍とすることができる。土塗壁は、地方によって施工方法が多様であり、施工者の技量や使用する壁土などの材料によっても強度は異なり、それに伴い壁倍率も異なってくる。
本試験は香川県内における代表的な壁土を用い、告示型土塗壁耐力壁と、香川県内に伝わる構法によって作られた地域方土塗壁耐力壁の実大面内せん断試験を行うことによって、耐力壁として構成された土塗壁の性能、間渡し竹と割竹の間隔・太さなどが及ぼす影響、試験時の破壊性状を調査し、技術的・耐震的向上を図ることを目的とする。